若くて無知な女性を夜の世界にハメ込むダイアナ@012_diana_のtwitter漫画が鬼畜で面白い件

ダイアナ@012_diana_とは、Twitterで夜職に携わる女性の体験談をエッセイ漫画にして投稿している人物です。

自称、夜の絵かき達。2017年から活動しています。

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その後、ウェブ漫画で読み切りの掲載が決まったので2020年いっぱいをもって一旦全ての漫画を削除。

2021年からは説明文も「夜の絵描き」「夜の絵描き達」に変更し、複数人がダイアナ名義で色々な漫画を投稿しています。

「お金」「水商売」「風俗」「整形」「ホスト」「パパ活」「港区」「ルッキズム」「男」などを題材にした都会の若い女性が抱える業をコンクリートミキサーにかけてブチ撒けたような漫画は一読の価値アリ。

そんなダイアナが面白いので今回記事にまとめてみました。

ダイアナのTwitter漫画の面白ポイント3選

面白ポイント1.夜職だからこそ描ける、あるある体験談

お仕事系エッセイ漫画といえば、その業界の人間しか知らない仕事の詳細・業界の裏側、ちょっとしたこぼれ話などを中心に構成されます。

ダイアナの漫画もその例に漏れず、

  • テキーラを飲んだフリしておしぼりに吐く
  • 自宅バレ防止の為にアプリで呼んだタクシーを家と少し離れた場所で止める
  • 複数の客に同じプレゼントを要求して一つだけ残し他を全部売る

などなど。

ちょっとしたトリビアのような小噺が多く思わずへぇ~ボタンを押したくなります。

ただ、これだけならよくある夜職エッセイ漫画止まりです。似たようなものは沢山あります。

面白ポイント2.剥き出しの感情から伝わる迫真のリアリティ

ダイアナの漫画がここまで人気を博した理由、それは夜職の人間の内面・剥き出しの感情をリアルに描いている点にあると思います。

怒り、葛藤、嫉妬、嫌悪、怨み、苦しみ、自惚れ

これらマイナスのどろどろした感情が漫画を通じてストレートに描かれていて、これが実にリアルで面白い。

かの有名な漫画家、岸部露伴はかつてこんなことを言っていました。

ダイアナの漫画はその多くが実体験や人ヅテから聞いたであろう実話に基づくものなのでリアルそのもの。

引き込まれるのも納得です。(たまに創作バレバレのもありますが)

面白ポイント3.自分より底辺の人間を見て安心感を得る愉悦

かつてダイアナは『闇金ウシジマくん』を底辺の人たちが自分より更に底辺の人間を見て安心する漫画と評していました。

なるほど一利あるかもしれません。そう言われてみれば確かにダイアナの漫画はウシジマくんに通じるものがあるような気がします。

こういうことを書くと夜職の人々から闇金(犯罪)と夜職(合法)を同列視するな、と石を投げられそうですが、反社会的勢力と日常的に接している時点で一般人からすれば闇金も夜職もアンダーグラウンドという括りは同じ、似たようなもの。

Twitterの利用者はほとんどが普通の一般人です。

関わっちゃいけない社会の暗部を覗き見することでスリルを感じている人や、自分より底辺の人間を見てニヤニヤしている人は結構いるように感じられます。

まとめると、ダイアナ(@012_diana_)の漫画が人を惹きつける理由は大きく分けて以下の3つだと思います。

  1. エッセイ漫画として面白い
  2. 溢れ出るリアリティ
  3. 底辺の人間を見て安心感を得る愉悦

ところが近年は風向きが変わっており、UPされる漫画よりもダイアナ本人のウォッチの方が面白くなってきました。

最近はTwitter漫画よりも、ダイアナ本人のウォッチの方が面白くなってきてる件

ここからようやく今回の本題です。

上の方で「ダイアナの漫画は剥き出しの感情がリアルに描かれていて面白い」と書きましたが、それが時間の経過と共にだんだん棘々しく、攻撃的になってきました。

 

夜の世界で頑張っている自分を世間に認めてもらいたい―――だけど認めてもらえない。

気持ち悪い男にイライラしつつも、その男たちに媚びへつらうことを生業にしている以上、振り上げた拳を下ろす先が無い苛立ち・・・

そんな苦悩やイライラ、悲哀、葛藤など、作者のやり場のない感情が最近は特に色濃く漫画に反映されています。

フォロワーが多くなればなるほど否定的なリプライも増えるのでストレスもそりゃ増えるでしょう。

 

また、己のエゴのためなら弱者男性を利用することに一切の躊躇・罪悪感がない漫画も徐々に増えてきて、やはり価値観や思考が一般人とは異なる苦界の人間ということもひしひしと伝わってきます。

そして極めつけはこれ

作者のダイアナはこれを貧乏オヤジを内心では小馬鹿にする漫画という意図で書いたのでしょう。

しかし実態は普通のバイトなら20時間は必要な2万円という大金を「はした金」と言い、それをポンと払える男を見下すことで、文字通り自分の金銭感覚が狂っていることを自白してしまいました。

このような有様なので、今やダイアナは本人が投稿しているTwitter漫画を楽しむのではなく、漫画を通して垣間見える作者ダイアナの内面を酒のつまみにニヤニヤするというウォッチ系コンテンツにすっかり変わってしまいました。

ダイアナ本人はこの現状を「炎上商法で注目度UP!してやったり!」とガッツポーズを決めているのかもしれません。

しかし、外野からすれば完全に自分の体を餌にして魚を釣っている残念な人にしか見えません

売春婦から女衒へ

ダイアナ自体がウォッチ対象になった理由はなにも攻撃性の増加だけではありません。

このアカウントは当初、自身の体験談を元に夜職のエッセイ漫画を描くだけのアカウントでした。

それがいつ頃からか露骨に夜職を賛美する漫画をUPするようになり、周囲からは「女衒乙」と揶揄されるようになりました。

たとえばこちらの漫画↓



進研ゼミの勧誘漫画のプロットをそっくりそのまま拝借したような、ナイトワークを絶賛する漫画です。

これには当然、眉をひそめ苦言を呈する人が大量に現れ、UPされた当時それはそれは大炎上したものです。

 

しかしその後も、この手の漫画は定期的にUPされました。↓↓↓

 

 

手を変え品を変え、よくもまぁここまでネタが思いつくもんです。感心します。

しかし、言ってしまえばこれらは全て「私は夜のお仕事をやって幸せになりました!!!」という結論ありきのステマ漫画。

ここまで露骨だと、そりゃあ周囲から白い目で見られるのも無理はありません。

こんな調子では、まともなフォロワーはどんどん離れ、代わりに「売春婦乙」「女衒乙」といった耳の痛いリプライが山のようにやってくるのも当然でしょう。

ダイアナ(@012_diana_)は女衒と繋がってる

現在ダイアナがフォローしているユーザーは20数名ですが、一番最初にフォローした人物、フランネルというアカウントはプロフィールに女衒であることをハッキリ記載しています。(このフランネルも中立を装いつつも事あるごとに夜職を肯定するツイートを繰り返しています。その辺はホントやり手って感じです。)

クリックすると本人のTwitterに移動します

そして、フランネルがフォローしているたった3人の中にはしっかりダイアナの名前があります。

こういう繋がりを見せられてしまうと、たまたまダイアナの漫画を見て金に目がくらんだ女性をフランネルに紹介してキックバックを貰っていたとしても何ら不思議はありません。

TwitterはインスタやYoutubeと比べてマネタイズが難しいSNSです。どんなに面白い漫画をUPし続けようがそれだけではお金にならず、必ずどこかにキャッシュポイントを作らなければなりません。

もし、運よく知名度だけでウェブ媒体に掲載されたとしても報酬はナイトワークと比べれば雀の涙。しかも単発なのでTwitterに漫画を投稿し続けるだけでは食っていけない。

そこで、以前から繋がりのあったフランネルにお金を稼ぎたい女の子を紹介して・・・という感じでしょうか。

 

いや、アカウント管理者と漫画を描いている人物が異なることをうっかり口を滑らせて喋ってしまった時点で答え合わせは完了していたのかもしれません。

これは完全に推測ですが、フランネルが管理していた女の子の中に「将来は漫画で食っていきたい」と考えている子がいて、フランネルがそれを利用してカモを集めるために「ダイアナ@012_diana_」というアカウントを立ち上げた・・・こう考えたほうがしっくりくるかもしれません。

自分以外にもそのことを指摘している人はいました。

「ダイアナ@012_diana_」のアカウントのために漫画を描いている女性たちも当然このことは知っているはず。

今まで自分を散々傷つけてきた夜の世界に、自分の食い扶持のためにウブで無知な女の子をハメ込む行為はまさに悪魔の所業といっても言い過ぎではないでしょう。

ここに人間の業が垣間見えて、とても胸糞悪いですね。

ダイアナは完全な確信犯 他人の人生がどうなろうがお構いなし

さて、上の方で挙げた漫画には「自分に合わなかったら辞めればいいし、合っていたら続ければいい」と、すごく軽いノリで夜の仕事を勧めるシーンがあります。

パッと見ではもっともらしく聞こえますが、この考えが通用するのは心身共に健康で正常な意思決定を下せる人間に限られます。

世の中には発達障害・精神疾患・知的障害境界知能など、様々なハンデを抱えた人が沢山がいます。

若い女性の中にも当然そういう子はます。

仮にそういう女性がダイアナの漫画を読んで安易に夜の世界に入った場合、自分の意志ですんなり店を辞められるか甚だ疑問です。

店を辞めさせないためにホスト遊びを覚えさせられるかもしれません。衣装代だの撮影代だの契約違反だの言葉巧みに脅し文句を使い、悪い大人たちがあの手この手で引き留めようとしても何ら不思議はありません。

実はこの手の知的に難のある女性が夜の世界で食い物にされる事例はダイアナ自身も重々承知しています。

話のディティールの細かさからして、これは恐らく創作ではなく実話ベースでしょう。

この中だと一番悪いのはヒモ彼氏ですが、キャバクラがゲートウェイドラッグのように作用しているのも事実です。

こういう現実があることを自覚した上で、それでも女性を軽いノリで夜の世界に引きずり込もうとしているのだから、ダイアナは完全な確信犯です。

自分の利益のために何も知らない無知な女の子を地獄に蹴落とす行為はまさに吐き気を催す邪悪そのものな訳ですが、本人の中でどう整合性を保っているのか?

一度頭の中を覗いてみたいものです。

弱者男性は攻撃しても女衒には怒りの矛先が向かわない矛盾

また、ダイアナの面白い所は、クソ客の愚痴や無礼な男をなじる漫画は描いても、ホストやスカウトといった諸悪の根源―――女性を搾取・消費している女衒については一切悪く描かない点です。

苦しんでいても、その苦しみの原因であるホストのことは悪くいわない。

惚れた弱みってやつでしょうか。

それどころか、担当のスカウトに相談してトラブルを解決してもらっただの、病んでいるとき風俗のオーナーに相談して元気を貰っただの(現在は削除済み)、ポジティブにすら描かれているから驚きです。

『病んでいる風俗嬢の相談にのってあげる行為』

これは客観的に見ると単なる商売道具のメンテナンスでしかないのですが、当の本人はそれに気付いている様子はありません。

それどころか自分が苦しむ発端となった女衒に対して「この人は自分の良き理解者だ、救われた」というような感情を抱いてしまっています。

悪い男たちの詭弁とすり替えで見事に丸め込まれ、心や体だけでなく人生すら食い物にされている様子を見せられると、他人事ながら本当にいたたまれない気持ちになります。

もう見るに堪えません。

一方、本来であれば最もヘイトを買うハズの女衒が、口八丁手八丁で女性の良き理解者ポディションに立ってしまう様子は嫌悪感を抱くと同時に、その手腕には思わず舌を巻いてしまいます。

チベット仏教のダライ・ラマは「人は金のために健康を犠牲にし、健康を取り戻すために金を犠牲にする」と言いましたが、こちら漫画↓なんかは「体」を「心」に置き換えただけで、まさにその言葉通りの展開をなぞっています。

店長はヤリ手

夜の世界に入った女性が男に傷付けられ、まんまと悪い大人の経済システムに組み込まれて使い潰されている点については同情します。

しかし、その汚い世界の価値観にどっぷり浸かり自分も他人を食い物にするようになった時点で、しょせんは同じ穴の貉。

世間から軽蔑されても文句はいえないでしょう。

盗人にも三分の理ならぬ、夜職にも三分の理

ここまでダイアナを散々ディスりました。すいません。

しかし、ダイアナ(の、中の女性たち)をはじめとした夜職の女性たちが生まれながらの悪かといえば、そうとも言い切れないのが難しいところ。

たえばダイアナの漫画には整形ネタが頻繁に出てきますが、わざわざ大枚をはたいて整形に走る女性が後を絶たないのは、様々な理由があります。

  • 毒親の下で生まれ育ってしまい健全な精神を育めなかった
  • 周囲の心無い容姿への批判・嘲笑がトラウマになった
  • 昨今の行き過ぎたルッキズムの影響で自信を失った

挙げ出せばキリはないと思います。

そして、社会にはびこるこれらの風潮は私たち一般人も多かれ少なかれ、多少は関わっています。

他人の容姿を気にする人間が減れば、自身の顔にコンプレックスを抱き整形に走ってしまう女性も随分減るでしょう。

容姿の優れている人をチヤホヤするのをやめれば、昨今の行き過ぎたルッキズムの風潮にも歯止めがかかるでしょう。

整形の半分は本人の醜いエゴかもしれませんが、残り半分はルッキズムのような社会病理がもたらした結果です。

そう考えると、ダイアナの漫画に出てくる女性たちは己の欲望のためだけに動く邪悪な人間ではなく、現代社会の闇に飲み込まれた被害者という側面もあるかもしれません。

ダイアナは夜職で幸せになったのか?

ダイアナ(の中の人たち)は売春婦になって幸せになったのか―――

本人のTwitter漫画を見る限り、残念ながらあまり幸せそうには見えません。

むしろ、夜の世界に足を踏み入れてしまったことで金銭感覚がブッ壊れ、メンタルに不調をきたし、いらぬストレスを抱え、心もスレて、人を穿った目で見るようになり、世間の一般常識すら喪失してしまったように見えます。

この漫画↓などはまさにそれを裏付けるもので、男性はともかく、共感を得ないといけないはずの女性からも批判の声が噴出したのはダイアナにとって完全に誤算でした。

同世代の一般女性では得られないような大金を手にして、整形で美しい容姿に変身して、憧れだった都会に住んで、ブランドものに囲まれ、キラキラした人たちとお酒を嗜む・・・

満たされてるはずなのに傍目には不幸にしか見えない。これにはかける言葉が見つかりません。

ダイアナ自身も心の片隅では夜の世界に足を踏み入れたことへの後悔、負い目を多少なりとも感じているのでしょう。

事実、そのような漫画も一度だけ書いています。

ただ、己の過ちを認めてしまうと若かった頃の自分を全否定することになってしまいます。

ただでさえ自己肯定感の低い人間が、正しいと自分に言い聞かせてがむしゃらに突き進んできた道が実は間違っていたと認めるのはかなり難しい。とても勇気がいります。

「女」として絶頂期である20代を卑しく後ろ指をさされる売春稼業に費やしてドブに捨てた…

そんな屈辱的な事実、到底受け入れられるわけがありません。

トンデモ理論や創作バレバレの嘘漫画を駆使してでも自分を肯定したくなる気持ちも痛いほど分かります。

今後もダイアナのTwitter漫画は面白そう

ダイアナのアカウントがいつから露骨なスカウト目的になったか覚えていませんが、当初はこんな風ではありませんでした。

自分はダイアナのアカウントから下記のような意図を感じていました。

  • ツイッターでステップアップして漫画家になって食っていく
  • 漫画を通して夜職のことを理解・共感してほしい

前者の目標はダイアナの中の人のうち1人は達成できました。ただ、後者については残念ながら達成できたようには見えません。

それどころかダイアナ(の中の絵描きたち)が漫画を描けば描くほど、フォロワーの増加と共に夜職への偏見や冷たいリプライがより一層増えているように感じます。

創作者であれば誰だって自分の書いたものに否定的な意見が来るのは嫌でしょう。

それでもTwitterに漫画をUPし続けることをやめない。いや、ダイアナ(アカウント管理者)との関係や、日銭の為に辞めたくても辞められないのか・・・

これはもはや創作活動ではなく単なる自傷行為です。

男に利用され、男を利用して、男に泣き、男に笑い、それでも男なしでは生きていけないダイアナ(の中の人たち)が最終的にどうなるのか。

いつか売春婦の表も裏もすべて消化し、まともな漫画がUPされることを期待して今後もぼちぼち外野から追っていきたいところです。

コメント

  1. けんと より:

    この人の作品は男性差別がすさまじいですね

    だからはてな村のフェミに人気なんですね

    最低な人達

  2. より:

    興味深く読ませていただきました。
    最近中の人が亜月ねねさんと判明したので、そちらについての考察も読んでみたいです。