先週、諸事情により家賃2万円の激安アパートに引っ越ししました。
訳あって住むのは1か月間だけですが、引っ越し初日から面白いことだらけだったので、今回はそんな激安アパートの実情や暮らしぶりについてご紹介します。
- 家賃2万くらいの激安物件に住もうとしている
- 安すぎるアパートは問題があるんじゃないかと不安
- 激安アパートに住む際に必要な事務手続きについて知りたい
Contents
家賃2万円 激安アパートの物件スペック
- 築年数:35年
- 床面積:1K 19.8m2
- ガス:プロパン
- トイレ:上下水
- アクセス:バス停まで徒歩5分、バス→駅:20分(560円)
- 周辺:生活圏内にスーパー、コンビニ、ホームセンター有
- 敷金:3万円
- 礼金:0円
- 家賃:1万6千円
記事タイトルでは家賃2万円と書きましたが、指値が効いて実際は1万6千円で借りることができました。
その理由はこの物件のボロさにあります。
ここがヤバい!家賃2万円物件!
建物の外観が劣化してて超ボロボロ
これは言葉で説明するより写真で見た方が早いです。
外観が全く手入れされていないのは事前に予想していましたが、こうして改めて写真で見るとヤバいです。
GoogleMapで過去の外観写真を確認すると、2012年(築21年)の時点ではまだ雑草も生えておらず手入れがされている雰囲気がありました。
それが11年で一体全体どうしてここまで荒れ果ててしまったのか・・・
今はネットを漁れば『良い物件・悪い物件の選び方』みたいな情報は山ほど出てきます。
その意味でいえばこの物件はまさに悪い物件の典型例。
これでは室内を見る前に入居希望者がドン引きして帰ってしまっても無理はありません。
アパートの室内が全く清掃されていない
これも画像で見た方が早いです。
写真だといまいち伝わりにくいですが、実物はこれの2.5倍くらいの汚部屋です。
前の入居者が退去した後、本当に一切何の清掃もされてない状態でした。
キッチン ガス周りが故障している
そんな家賃2万円物件ですが、入居当日にガスの開栓立ち合いをしているとガスコンロ付近でガス漏れしていることが発覚www
本来は30分もあれば終わる作業が、部品交換が必要になり最終的に2時間半もかかってしまいました。
ガス屋さんには感謝しても感謝しきれません。
お湯を出すための給湯器も故障している
さらに、ガスが通ったということで確認のためにお湯を出してみると・・・
お湯が全く出ないwww
外の給湯器を確認すると製造年月日は2001年。案の定ぶっ壊れていました。
給湯器の寿命は一般的に10年といわれているので、この部屋がどれだけ長期に渡って空室だったかが伺えます。
その日はキッチンの部品交換だけで時間いっぱいになってしまったので給湯器までは手が回らず。
お湯が出ないため引っ越し初日はシャワーを浴びることすらできず終わりました。
室内にも室外にも洗濯機置き場が無い
引っ越し翌日になって初めて気付いたのですが、この物件、洗濯機の排水がありません
これじゃ洗濯機が使えないwww
自分がこのアパートに住むのは1か月だけなので洗濯物は手洗いでも一応凌げます。
しかし長期入居となったらコインランドリーの利用は必須。
それなのにGoogleMapを見ても近所にコインランドリーは全くありません。
この物件、冷蔵庫置き場と思わしき場所の横に謎スペースがあるので、そこに洗濯機はオブジェとして置くだけなら置けます。
しかしなぜ肝心の排水は無いのか・・・
ぶっちゃけ欠陥工事の線を疑わずにはいられません。
アパート全体の空室率、驚異の83%!!!
後で知ったのですが、このアパート12部屋あるものの自分が入るまで入居している部屋はたった1室しかなかったそうです。
自分の入居で2部屋目が埋まっても空室率は驚異の83%www
上下左右誰も住んでいないので騒音問題が無いのは幸いですが、ここまでガラガラだとオーナーさんは大丈夫なんでしょうか。
不動産投資でいえば空室率83%とか完全にアウトです。
いくら物件余りのご時世とはいえ、この空室率はヤバすぎでは。。。
それでもこの激安アパートに入居を決めた理由
内見に来る前に不動産屋の人が「かなり厳しい物件なんで覚悟しておいてください(^^;」と言っていました。
今までの内見者は建物外観もさることながら、この室内の汚さにドン引きして入居申込みまで至らなかったのでしょう。
しかし、自分はこの物件を見て内心では想像してたほどじゃない!全然いけるやん!と安心しました。
屋根が抜け落ちて青空が見えていたり、畳が人の形で真っ黒になっていたら流石に自分も撤退してたと思います。
しかし、汚いだけなら掃除すればいいだけ。人が住むには問題ありません。
大島てるで調べてもデータは全く無し。事故物件ではありません。
マイソク(不動産情報を載せたデータ)には告示事項有りとも表記されていません。
周辺近所に暴力団事務所や墓地があるわけでもなく、嫌悪施設(ごみ処理場、下水処理場、屠畜場)も無し。
ヤバいか、ヤバくないか、で言ったら、間違いなくヤバくはない物件だと思います。
家賃2万円物件に入居するについての反省点
ここまでは入居する前の情報。ここからは実際に入居してみて「うっ・・・!」と思った点について書きます。
(執筆中)
家賃2万円の激安アパート まとめ
以上、家賃2万円物件のまとめはこんな感じです。
今回は1カ月限定の仮宿なのでポータルサイトから家賃最安値でソート。
一番安い物件をノールックで決め打ちしましたが、安いだけあって中々強烈でした。
とはいえ、汚部屋は掃除すればいいだけですし、周辺近所には必要最低限の商業施設も揃っているので住む分には困りません。
現に住み始めてもうすぐ一週間経ちますが、今のところ何の不満も不便も感じません。
住めば都とはよく言ったもんです。
余談:不動産投資家目線で今回の物件について思ったこと
ちなみに、自分は戸建て1軒とはいえ不動産を所有している投資家の端くれです。
そんな自分から見てもこのアパートはとにかく謎だらけ。
建物はボロボロだわ、設備は壊れまくりだわ、部屋は全く掃除されていないわ、家賃は激安だわ。
それでいて空室だらけ。
誰かが「不動産投資家は物件を我が子のように愛すべし」という発言をしていた覚えがありますが、それでいくとこのアパートは完全に育児放棄された子どもそのものです。
清掃、修繕、設備のグレードアップなど、万事を尽くした上でそれでも入居が決まらないのであれば仕方ありません。
しかしこの物件はそれ以前の問題で最低限やらなければならない事すらやっていない状態です。
オーナーさんはなぜ物件をここまで放置しているのか?
仲介してくれた不動産屋さんに聞いてみたものの「実はその辺は僕らもよー分からんのですわ」という返事。
修理に来たガス屋さんも「え!?築35年なんですか!?50年近いと思ってましたよ!HAHAHA!」と笑っていたので建物外観の劣化具合は本物です。
いくら田舎の1Kで客付けが難しいとはいえ、周辺のライバル物件と比較すれば家賃3万は取れてもおかしくない物件です。
それが何の手入れもされず、自分の所に1万6千円で降ってきたわけですから、一体全体どうしてこうなってしまったのか?本当に不思議です。
考えられる線としてはオーナーさんが都市部在住のメガ大家で田舎にある1K12部屋のアパートなんてもはや眼中にないパターンでしょうか。
それならこの荒廃っぷりも説明がつきます。
オーナーが物件に思い入れがない、というのは不動産を格安で入手するための大事な条件の一つ。
もし5年後くらいにまだ建物が取り壊しされておらず、自分の懐具合が問題なければ、このアパートちょっと欲しいかもしれませんwww
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