沖縄県民の出稼ぎ先にデンソーが選ばれ続ける理由

デンソーといえば沖縄、沖縄といえばデンソーというくらい、期間工の世界ではデンソー期間工には沖縄県民が多いのは有名な話です。

しかしなぜデンソーには沖縄の人がこんなにも多いのか?という点についてはあまり知られていないようです。

今回はこの件について考えてみます。

デンソーの期間工は沖縄県民が多い!

  • デンソー期間工といえば沖縄
  • 沖縄県民の出稼ぎ先といえばデンソー

もはやこう言い切ってもいいくらいにデンソー期間工には沖縄の人が沢山在籍しています。

個人ロッカーの名札を見たら沖縄っぽい名字はよく並んでますし、自分の今までに居た2つの班でも沖縄出身の人は沢山いました。ちなみに沖縄県民の特徴として、苗字がカッコイイというのがあります。

自分もデンソー期間工をして半年が経過しましたが、今では苗字ですぐに沖縄の人と分かるようになりました。

それではなぜこんなにも沖縄の人が多いのでしょうか?

沖縄には仕事が無い…という現実

デンソー期間工に沖縄県民が多い理由として、まず最初に挙げられるのは沖縄にはそもそも仕事がないから、というものです。

 

総務省の統計によると沖縄の人口は47都道府県中25位ですが、有効求人倍率は第43位と圧倒的に下位に位置しています。

人口が多い割に仕事が無いわけです。

それを裏付けるかのように、都道府県別の完全失業率だと沖縄は40年以上ずっと最下位を独走しています。

沖縄の産業は観光サービス業が中心です。そして平地が少ないため工場を建てるのも難しく、結果的に雇用を多く創出する製造業が弱い点が挙げられます。

仕事はあっても低賃金ばかりで給料20万以下が普通。共働きでも30万程度で何とか子育てを頑張っている・・・という家庭は少なくありません。

ちなみに沖縄といえば都会の喧騒を嫌って移住する人が後を絶たず今でも毎年2~3万人が移住していますが、そのうち8割は3年以内に本土に引き返してくるそうです。

他にも男性人口比率が平均値(48.7%)より多い49.2%だったり、人口増減率が東京都(3.9%)に次ぐ第2位(2/4%)だったり、本土まで出稼ぎに行く要因は沢山ありそうです。

沖縄県民にとってデンソー期間工はベストな選択

自分は赴任した際に意気投合した沖縄出身の人に「なんでデンソーの期間工って沖縄の人が多いんですか?」と聞いたことがあります。

その答えは「デンソーが一番働きやすくて稼げるから」というものでした。

なんでも沖縄では数十年にわたって出稼ぎの経験則が学校・地元の先輩から後輩たちへと受け継がれ出稼ぎ希望者に広く認識されているとのことです。

これらのことがインターネットもない時代から伝承されてきたんですね。

沖縄のハローワークではデンソー以外にも多くの自動車メーカーが募集をかけているのですが、そこに応募するのはデンソーにどうしても受からなかった人か、デンソーを満了してクーリング期間を潰すために応募する人くらいのようです。

ちなみに、よく「デンソー期間工に沖縄県民が多いのは㈱デンソーが国から補助金をもらって雇用に力を入れてるから」という意見がありますが、これは他の自動車メーカーも条件は同じ以上、答えとしては弱い気がします。

このように沖縄の人は長きにわたってデンソーに出稼ぎに来るという選択をしてきました。

そしてデンソー期間工でガッポリ稼いだ沖縄人が地元に帰って後輩たちに期間工時代の武勇伝をして続く人間が後を絶たず現在に至る・・・という流れでしょうか。

たとえ一時的な期間工とはいえ、働く以上は満了まで続けて沢山稼ぐのが良いに決まっています。

そういう意味で、出稼ぎ労働者が多い沖縄県民が最終的にラクで高給与な期間工安住の地、デンソーに集まってくるのはある意味必然なのかもしれませんね。


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