沢山あるデンソー期間工の勤務形態について

工場は製品を大量生産するため基本的に昼夜を問わず稼働しているので、そこで働く期間工も昼だけでなく夜も働いています。

そのためデンソーには複数の勤務形態が存在ます。

このページではそんな勤務形態について分かりやすく解説するので、今まで夜勤の経験がなく不安な人はぜひ参考にしてみて下さい。

デンソー期間工の勤務形態について

2組2交代

2組2交代とは、1つのラインを2つの班で受け持って一週間ごとに昼勤→夜勤→昼勤→夜勤を繰り返す勤務形態です。(7時間50分勤務、日給1万円)

デンソーでは最もメジャーな働き方で、公式ページの月収例(30万~34万)を試算する際もこの勤務形態で考えられています。噂によるとデンソー全体では8割くらいがこの2組2交代とか・・・

2組2交代の場合、昼勤は08:40~17:15で固定ですが、夜勤の方は結構種類があります。

  • C勤 17:10~01:45
  • V勤 17:55~02:45
  • W勤 18:25~03:15
  • D勤 18:55~03:45
  • E勤 19:55~04:45

なんだか色々あって混乱しますが、会社としてはなるべくD勤を基本としたいようです。(E勤に至ってはそもそも昼勤が残業することを前提としたシフトなのでよろしくない)

※広瀬製作所だけは例外で昼勤は06:25~15:00、夜勤は16:15~24:50となります。

2組2交代だと夜勤の日は帰宅が明け方になるので、すぐに寝ても起きるのは早くてお昼あたり。

金曜日の夜勤明け土曜日なんかは午後以降の起床になるので休日が実質1.5日くらいになります。

その代わりに昼勤後の夜勤週はスタートが月曜日の夜からなので、休日が実質2.5日くらいになり帳尻が合う計算です。

(土)(日)が確定で休みで次に挙げる3組より満了慰労金も多いので期間工の間では最も人気のある勤務形態です。

3組2交代

3組2交代とは1つのラインを3つの班(早番・遅番・休み)でローテーションして回し続ける勤務形態です。

この勤務形態は2組2交代よりも機械をガンガンに動かすので忙しい繁忙期などに採用されやすい傾向があります。

2組の基準時間が7時間50分なのに対して3組は9時間30分が基本です。

1日の勤務時間が長くてしんどいので、そのぶん週休3日となっています。日給も1万2000円と高めです。

拘束時間の長さは日給と休日の多さでカバーされますが、満了慰労金は出勤日数によって変化するためトータルの収入では2組2交代より劣ります。

そして覚えておきたいのは3組2交代は土曜日が休みとは限らないという点。

改めて、3組のスケジュールを見ると日曜は確定で休みですが、土曜日は3週に1回しか休日になりません。

そのため友達との遊びの約束は基本的に日曜に限られますし、タイミングが悪いと土日跨いだイベントには有給を使わないと行けない…なんてこともあり得ます。

以下の条件に当てはまる人であれば3組はピッタリでしょう。

  • 家から会社が遠くてなるべく通勤回数を減らしたい人
  • 平日休みになってもいい人
  • お金よりも自分の時間を大切にしたい人

しかし上で述べたように1日が長くて疲れる・土曜日が休みとは限らない・満了金がちょっと減るなどデメリットも多いので嫌がる人の方が多いです。

自分
自分

余談ですが、自分が過去に居たラインでも自分の班が残業40、反対班が残業60とかでヤバかったので翌月から3組に切り替える案が出ましたが、皆がブーブー文句を言って最終的に2組のままという事がありました笑

3組3交替

3組3交代とは3組2交代を更にパワーアップさせたもので、ラインを24時間動かし続けないといけないような時のみ採用される勤務形態です。

「早番」「中間」「遅番」の3班に分かれラインを休みなく回し続けます。

  • 前番 7:10~13:45
  • 中番 13:45~22:20
  • 後番 22:20~7:10

休みは2組と同じく(土)(日)で固定です。

しかしその性質上、残業が発生せず遅番以外は深夜作業手当が付かないので期間工からは不人気です。

自分の工場でも3組2交替までは普通にありますが、3組3交替は見たことがないので今ではかなりレアな勤務形態のようです。

常昼勤務

常昼勤務とは読んで字のごとく、08:40~17:15でずーっと昼勤を続ける勤務形態です。

夜勤が無いので体は健康そのものですが、裏を返せば深夜作業手当と交代勤務手当が無いのでその分どうしても他と比べると稼げません。

他と比較すると残業も発生しにくいので、ズバリ給料が低く手取り20万以下も覚悟しないといけません。

デンソーは数あるメーカーの中でも稼げることで有名ですが、そのキモは残業と夜勤にあるので、その2つが期待できない常昼は勤務形態の中では一番人気がありません。

長期休暇(GW,お盆、年末年始)のある月なんかは運が悪いと手取り15万くらいになることも・・・

一応、夜勤のある部署に配置転換を申し出ることもできますが要望を聞いてもらえる可能性は低いそうです(そりゃそうか・・・)

稼ぎたいのに常昼固定でどうにも不満な場合は半年や1年の満了で契約終了にして、半年あけてまた応募するというのも一つの手です。

余談:デンソー期間工には部署や製作所の異動がたまにある

所属部署の移動

これは比較的よく見られます。自分もデンソーに入って1か月半で異動を経験しました。

勤務形態の変更もそうでしたが、工場では生産量の変動によって職場の必要な人員数も変わります。

デンソーは生産性を重視していて、毎月の生産量に応じて必要な人員が変動します。そしてこの生産量が大きく上下すると、必要な人員も変わってきます。

わかりやすい例を挙げると、1ヶ月に1万台を昼勤5人夜勤5人の2組で作っていたラインが1ヶ月5千台に減ったから昼勤だけで回せるようになる、といった感じです。

こうして人員を調整していくわけですが、部署の移動は1~3ヶ月以内ならば「応援」扱いとなり、それ以上続く場合は「移籍」という形になります。

応援は自職場にまた戻ってきますが、移籍は自職場に戻ってきません。移った先の職場に定着します。

自分の聞いた話では昔はある程度余剰人員を抱えていたのですが、最近は特に生産性を意識して人員の調整を頻繁に行っているようです。

製作所の移動

製作所の移動は部署・設備が他へ移管した場合や、工場が閉鎖した場合、生産量が前年比で急激に落ち込んで余剰人員が大量に発生した場合などに起こります。

デンソーでは設備・部署を同製作所内の他の場所に移管したり、国内の関連会社や海外の工場に移管することがあります。

また、ある部署で生産量が急激に落ちることがあります。そういう時はどうしても余剰の人員が多く発生してしまうわけです。

そうなった場合、まずは優先して社員や自宅通勤の期間工をその製作所内の他製造部に移籍させることになります。

そして残りの寮生期間工も同製作所ですべて吸収出来れば良いのですが、できなかった場合製作所の移動となります。

ある製作所からよその製作所に2ヶ月だけ応援に行ってまた戻ってくるとか、そのまま別の製作所に移ってしまうとか。 まれなケースではありますが、実際にはあるそうです。

がデンソー期間工の期間従業員募集要項には「生産変動よる工場間異動あり」としっかり明記されていて、地元通勤の期間工はともかく寮生期間工はこれを断るのは難しいようです。

以上のようにデンソー期間工は勤務形態の変更や部署の移動、製作所の移動といったことが起こります。

配属や勤務形態は基本的に会社の決定に従うこととなるので、どんな職場・勤務形態でも柔軟に対応していくことが重要です。

デンソー期間工の勤務形態について まとめ

以上がデンソー期間工の勤務体系になります。

2組2交代や3組は夜勤をやったことがない人だと最初は体内時計の調整に苦労するかもしれません。

かくいう自分も期間工を始めた当初は上手く寝付けず苦労したものです。

しかし人間不思議なもので、そんな生活でもある程度長くやってると体が慣れてきて準応しちゃうもんです。

二交代勤務の生活を何十年もやるのであればちょっと考え物ですが、期間工の任期はMAXでも2年11カ月。

長い人生においてたった3年くらいであればガッツリ稼ぐために夜勤に精を出すのは十分アリだと思います。現に自分はデンソー期間工になって大正解でした。

いまお金に困っていて、ガッツリ稼ぎたい人の参考になれば幸いです。


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