令和2年度の宅建試験が遂に終わり(無事死亡)、自分もようやく少し時間が取れるようになったので世間で話題の鬼滅の刃を今更ながら見てみました。
本作はアニメ化を期に大ヒットしたということを踏まえ、Netflixでアニメから入ってみました。(漫画は気が向いたら読む感じで)
天邪鬼な性格のせいで普段は流行り物にはあんまり手を出さない自分ですが、社会勉強としてたまには流行をストレートに追ってみるのも必要だと思い視聴。
Contents
鬼滅の刃 アニメ1話のあらすじ
もはや知らない人は誰もいないと思いますが、一応。
主人公の炭治郎は山中で母親と5人の兄弟たちと平和に暮らしていた
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炭治郎はある日、街に炭を売りに行った帰りに山の麓のオジサンの家に泊めてもらう
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翌朝、家に帰ると家が何物かの襲撃を受けて家族は惨殺されていた
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唯一まだ息のあった妹の豆子を背負い山を下っていると、その最中に豆子が鬼に覚醒
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豆子に襲われ絶体絶命のピンチに謎の少年が駆けつけ炭治郎を救う
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謎の少年は豆子を殺そうとし炭治郎と対立
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炭治郎は気絶させられるが鬼になった豆子が炭治郎を守ろうとする
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謎の少年は炭治郎と豆子を見逃し「鱗滝左近次という老人を訪ねろ」と言い姿を消す
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家族を埋葬した炭治郎と豆子は鱗滝左近次を訪ねるべく家を後にした・・・
ザックリ書くとこんな感じ。
お手本のような起承転結でスッキリ見やすい構成でした。
アニメ 鬼滅の刃 第1話の感想
視聴を終えて感想を述べるとすれば、アニメとしての出来栄えは90点 作品自体は80点 個人的には佳作、 といった感じでしょうか。
過去の漫画体験から来る鬼滅の刃の退屈さ
人間誰しもある程度年を重ねるとそれに伴い漫画の知識量も増えます。
すると新しい作品を読んでも「次は多分こういう展開だろうなー」とか「あーこのパターンね-」みたいに予測が簡単に立ってしまい、作品に新鮮味を感じにくくなってきます。(鬼滅の刃でいえば、家族が惨殺されるシーンと主人公のピンチに第三者が駆けつけて助けるシーンは漫画序盤では頻繁にあるお約束の流れで、簡単に予測できました。)
自分が鬼滅の刃の1話を見た際もまさにこの既視感や予測が先行してしまい、作品を楽しむ、というより作品を分析する目で見てしまいました。当然、作品の世界観に深く引き込まれることもなく。
批判を恐れずに感想を述べるなら
正直、退屈でした。
・・・とはいえ、自分もいい歳ですからね。30を超えた大の大人が子どもをターゲットにした『週刊少年ジャンプ』の作品に大興奮してたらそれはそれでマズいです。例えるならアンパンマンに大興奮する高校生のようなもの。オメーの精神年齢は幾つだよ、って話になります。
鬼滅の刃も自分が小中学生の頃に出会っていたら、抱いた感想は今とは全く違ったものになっていたことでしょう。
マイノリティには受けないからこその大ヒット?
世間的に大ヒットしているという噂の鬼滅の刃ですが、その人気を担っているのは主にキッズ層や女性層とのこと。
それを踏まえて考えると自分のようなアラサーおじさんにとって退屈だったのも納得。
そりゃ本作品がエログロ何でもアリの青年誌で連載していれば自分の中でも評価も今よりも遥かに上がっていたと思いますが、それでは本作をSNSの力で国民的ブームにまで持ち上げたマス層(10代・20代)の心には響かないわけで。
というわけで、大ヒットした鬼滅の刃が自分の趣味嗜好にはそこまで合致しなかったのは、ある意味必然だったのかもしれません。
1話に配置された豆子が鬼化した際のエピソードについて
視聴者置いてけぼりの鬼滅の刃 第一話
鬼滅の刃第一話を見て残念だったのは鬼になってしまった豆子に悲しむ炭治郎に1mmも感情移入できなかったこと。
これはまだ一話目で炭治郎と豆子の関係もほぼ描写されていないため視聴者おいてけぼりなのも仕方ないっちゃあ仕方ないのですが。
”家族は惨殺され豆子は鬼になった”
これは鬼滅の刃という物語の出発点であり非常に重要なシーンなハズ。できればここは一話でいきなり描くのではなく、物語がある程度進んで以降に回想編として書いてほしかったような気もします。
例えば作品序盤では訳アリっぽい兄弟(炭治郎と豆子)が各地を旅する様子を描いて、ある程度物語が進んだら豆子が突然鬼になって「実は豆子がこうなった経緯は・・・」みたいに過去エピソードに繋げる手法。
この方が炭治郎と豆子の心理描写をあらかじめしっかり溜めておけるので、豆子が鬼化した際のエピソードにも重みが増して作品としての完成度もより高くなっていたと思います。
というか、多くの漫画は基本的にこのプロットを採用しています。
こういう鉄板構成。
ただ、そこは人気が無ければ即打ち切りの週刊少年ジャンプ。
豆子が鬼になる際のエピソードを後ろ持っていった場合、それを公開する前に打ち切られてしまう可能性を危惧して、時系列を乱さず一話から順に書いていったのかもしれません。
炭治郎が豆子を背負って雪山を下るシーンについて
鬼滅の刃1話は主人公の炭治郎が重症の豆子を背負って息を切らしながら雪山を下っていくシーンから始まります。
寒い雪山で主人公が愛する者のために奮闘するシーンは自分の世代の作品でも『るろうに剣心』や『ベルセルク』はじめ、様々な漫画で用いられる演出で個人的に大好きで心にグっときます。
ただ、心にグっとくるのは『るろうに剣心』でも『ベルセルク』でもそのシーンに至るまでに愛する者との間で培われた“愛情”や“信頼”を時間をかけてしっかり丁寧に描写しているから、です。
それまでの下積み描写がしっかりあるからこそ、それを必死で守ろうとする主人公の姿に読者は心を打たれ、感動するわけです。
しかし、鬼滅の刃にはそれがない!
ロクな下積み描写もないまま第一話でいきなり物語上重要な雪山のシーンを持ってきているのだから仕方ないといえば仕方ないですが、ここはちょっとどうにかならなかったのかなーと悶々としました。
鬼滅の刃 アニメ1話の感想ついて まとめ
なんだか否定的な感想ばかりになってしまいましたが、普段は全然アニメなんか見ない自分でも鬼滅の刃のクオリティの高さはひしひしと感じました。少なくとも同時期に放映された『バキ』の大擂台賽編なんかと比べれば月とスッポン。
鬼の正体が人型であったり、掲載誌がジャンプのため踏み込んだ描写は期待できないなどの理由から1話切りとなりましたが、1話については見て損はなかったと思います。
自分にとって鬼滅の刃は退屈でしたが、だからといって鬼滅の刃が駄作だとは思いません。(アニメ1話しか見ていないので正しい評価が出せない、といった方が正確かも)
現に鬼滅の刃はアニメも漫画も大盛り上がりで、数々の販売記録を打ち立てているようです。ブーム故の売り上げであることは間違いないと思いますが、ここまで話題になるからには中身もそれなりに伴っているのでしょう。
ただ、自分は作品の対象年齢から外れていたので楽しめませんでしたが。
世間での評判はどうなのかなと思いAmazonを見てみると、最も評価されたレビューがコレ↓でした。
白カエル
★★☆☆☆
もっとみんないろんな漫画読んで
2019年4月14日に日本でレビュー済み
よくあるお話
風刺が効いてるとかの評価があるけど
ただのお涙頂戴話
斬新さが欠けている
漫画は絵がわかりにくい
吸血鬼を鬼に設定にしただけこの漫画が面白いと思う人は
いろんな漫画をもっと読んで欲しい
ワンピースにしても、銀魂にしても最初は良かったけどお涙頂戴の話がクド過ぎる
結局この漫画もそういう感じに
なってくんやろね今のジャンプはもう昔のような粋な作品は出せ無いんだろうな
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色々考えさせられました。
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