5月下旬からデンソー期間工として働くことなりました。
期間工のメーカーとしては他にもトヨタやホンダ、日産、三菱など有名どころが沢山あります。
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何なら入社祝い金100万円で最近話題を集めているアイシンなんかもあります。
そんな中、なぜデンソーなのか?
今回の記事では、数ある期間工メーカーの中から自分がデンソーを選んだ理由についてまとめました。
期間工として働こうとしていてメーカー選びに迷っている人の参考になれば幸いです。
Contents
デンソー期間工を選んだ理由
期間工の中では仕事が比較的ラク
いきなり身も蓋も無い話ですが、まず最初にくるのがこれ。
自分はこれまで期間工=重労働という認識しかありませんでした。具体的にはこんな感じ↓
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この認識自体は間違いではなく、期間工がいかに過酷な重労働であるかはネットを漁れば体験談が山のように出てきます。
(参考動画)
(参考ツイート)
こういうのを見て「ヒョロくて体力も自身が無い自分に期間工なんて無理だな、、、」と諦めていました。
運よく自分でも耐えられる工程に配属されて満期まで勤め上げても、体がぶっ壊れてしまったら本末転倒ですからね。
しかし、期間工について調べていくと重労働な車体メーカーの他に、そこまでキツいわけじゃない部品メーカーも存在することを知りました。
それで辿り着いたのがデンソーです。
デンソーは天下のトヨタの下請けメーカーということで、期間工の部品メーカーの中では最上位クラス。ネット上での情報も豊富で興味を持ちました。
ちなみに、仕事が比較的ラクなことを裏付ける証拠として、デンソーは女性期間工の割合がとても高いことがあります。
もちろん肉体的負荷が車体メーカーより少ないとはいえ、部品メーカーには部品メーカーならではの辛さもあるようです。
- 覚えないといけないことが多い
- 一日中、同じ姿勢で立ちっぱなし
- 細かい単調作業を永遠に繰り返し続ける など
しかし、女性でもやっている仕事というのを聞いてそれなら男の自分でも根性さえあれば出来ないことはないっしょ!という風に考えデンソーにしました。
他の期間工と比べると年収が高い
自分が期間工をやろうとした動機は単純にお金を溜めたかったからです。
まず知っておきたいこととして、期間工の給与は複数の要素から構成されます。
- 基本給
- 入社祝い金
- 満了慰労金
- 各種手当
これに加えて残業代や深夜交代手当などもあるため、一概に「○○社の年収は○○○万円だから○○○社より高い! or 安い!」とは比較できません。
特にコロナが酷かった時期は残業がほとんど無かったり、メーカーによっては工場の生産自体がそもそも止まってしまったりでアルバイトかな?という程度しか稼げなかった時期もあったそうです。
とはいえ、各メーカーごとに大体の年収相場というものはあります。
それに最近だとSNSやブログも盛んなので、実際にそのメーカーで期間工をしている人が自分の給与明細を公開していることも珍しくありません。
(ツイート)
この手の情報を沢山漁って纏めた結果、デンソーの年収は期間工の中でもかなり高いことが分かました。
トヨタのような車体メーカーと比べれば確かに一段劣りますが、それでも差は年収で数十万円程度。
仕事自体は車体メーカーの方がデンソーより2倍も3倍も辛そうなのに、年収の方は数十万円しか変わらない・・・
それならデンソーの方が遥かにコスパがいいですよね。
よっぽどの体力オバケでどんな過酷な肉体労働もバリバリこなせるんだったら、車体メーカーが正解かもしれません。
でも自分はそうではなかったのでデンソーにしました。
満了まで勤め上げる人がほとんどで、かつリピーターが多い
ネットで情報を漁るとデンソーは2年11カ月満期まで働く人が圧倒的に多いというのが分かりました。
その理由はデンソーの給与体系にあります。
実はデンソーは月収だけ見たら期間工の中でもそれほど大したことはありません。
しかし6か月ごとに入ってくる慰労金がデカく、これを2年11カ月全て合わせると300万にもなります。
その結果、トータルで見たときの年収が期間工でもトップクラスになります。
つまり、満期まで勤め上げることを前提としている期間工なわけです。
しかし満期まで勤め上げる人が多い理由はそれだけでなく、トヨタ系列なのでコンプラがしっかりしているというのも見かけました。
いづれにしても多くの人が満了まで勤め上げているのであれば、体力も根性も無い自分でもイケるのでは?と期待が持てました。
また、デンソーは一度満期完了した人が再びリピーターとして出戻りしてくる事例が多いというのも見ました。
一度デンソーで働くとその余りのラクさに他のメーカーじゃ通用しなくなってしまう、なんていう話もどこかで見た覚えがあります。
実際に働いていた人が再び戻ってくるというのはこれ以上ない最高のお墨付きですよね。超絶ブラックなら誰も戻ってきませんから。
どこぞの馬の骨とも分からない人間がインタビューと想像だけで書いた期間工ブログよりも遥かに説得力があります。
満了まで勤め上げる人がほとんどで、かつリピーターが多いという事実は自分の背中をかなり押す材料になりましたね。
ネット上での評判が良かった
これは完全に主観ですが、デンソー期間工はネットで目にする評判もポジティブなものばかりでした。
他のメーカー(特に車体)は元期間工の怨嗟の声みたいなのが一瞬で大量に出てくるのでが、デンソーはそれが全然見つからない。
というか、そういうネガティブ情報は意識的に探しまくらないとまず目に入らないレベルです。
特に「仕事がキツくて辞めました…」「給与が少なくて辞めました…」みたいなのは皆無。
たま~に「人間関係がクソ!」という声に遭遇したりしますが、それはどのメーカーに行っても起こりえるガチャ要素なので考慮しても仕方ないと判断。
客観的にアウトといえるネガティブな情報がほとんどなく、好意的な評判ばかりというのは自分的にかなり高評価でした。
デンソー期間工を選んだ際に諦めた点
どんなに素晴らしいメーカーでも何の欠点も無いってことはまずないですよね。
それはデンソーとて例外ではなく、自分もこの会社を選ぶ際にいくつか妥協した点はあります。
寮の環境が悪い
仕事内容がラクで年収も高く評判も良い、と三拍子揃ったデンソー。
しかし唯一ネックな点として、住環境の悪さが挙げられます。
それはどの情報サイトを見ても例外なく書いてあり、実際の画像を見ても中々手ごわそうな様子が伝わってきます。
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デンソーの工場があるのはほとんどが田舎なので、必然的に寮があるのもどこも田舎ばかり。
部屋は基本的に相部屋で令和にもなって昭和を彷彿とさせる和室の畳4帖間や6帖間。
寮によっては襖を南京錠で仕切っているだけという場合もあるそうで、隣部屋の電話はおろかティッシュを取る音も聞こえるとかなんとか・・・
他の期間工メーカーは人材獲得のために寮設備には相当力を入れてアピールしまくってるのに、デンソーはその辺はサッパリなようです。
※ただ、これはどんなに寮が劣悪でもデンソーは他の要素が魅力的すぎるから人が集まってくるという見方もできるかもしれませんが。
一応、デンソーにも他のメーカーと同じように一部ワンルーム部屋の寮もあるにはありますが、確率的に当たることは期待できません。
※下記のわいひらさんは当たりの寮に入れた人で、しっかり満期を勤め上げてで羨ましい限りです。
(URL)
住環境の悪さについては救済案が無いわけではありません。
として、デンソーでは半年経てば車の持ち込みが可能になるので自分でアパート・マンションを借りてそこからなので住環境については諦めることにしました。
一応、デンソーの劣悪な寮に慣れるために事前に1か月ボロいアパートに住んで耐性を付けたので多分大丈夫なハズ。。。
期間工から正社員になれる可能性が低い
デンソーは正社員への道が狭い。
これはどの情報サイトにも書いてあったことです。
期間工から正社員を目指すならデンソーだけは止めとけ!!!と強く念押ししてるサイトすらあったくらいです。
過去にはデンソーも期間工から正社員への門戸がそれなりに開かれていたそうですが、現在ではそれもほぼ無くなっているそうです。
ただ、自分は元々目標があってお金を貯めるために期間工という道を選んだのでこの点については全く問題ありませんでした。
自分が期間工として働く会社でデンソーを選んだ理由 まとめ
改めて自分の状況をまとめると以下の通り。
- お金を貯めることが目的
- 体力に自信がない
- 正社員を目指す気が無い
- 劣悪な住環境も(たぶん)大丈夫
そしてデンソーの長所、短所は以下のようになります。
- 年収がトップクラスに高い
- 部品メーカーなので仕事がラク
- 実際に働いている人からの評判が良い
- 寮環境が悪い
- 正社員への道が無い
こうやって箇条書きにしてみると、デンソーを選んだのは間違いではなさそうです。
3年後、デンソーを満了した時にこの記事をもう一度見返して「あの時デンソーを選んだのは間違いなかった」といえるように頑張りたいです。
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